生ごみを仕事場の畑に持っていく。朝露で濡れた土を掘り起こすとミミズが土の中でくねくねとしている。ホッコリしっとりした土、季節が巡ってきたら種を私の手は放り込む。収穫を夢見てもそうはならなかった。絵を描くのも素材を触っているうちに時間が経過していくうちにアンテナは動き形ができてくる。床一面に拡げた和紙にトンボがひょーい、ひょいと舞う。カンカン照り、藍の葉が水を欲しがっている。ポンプでくみ上げた水をホースで雨降らす。地下15メートルから現れた水は突然の光と熱に驚いて踊っている。
材質・画材
和紙 アクリル絵の具
牛島 智子
撮影:長野聡史
1958年生まれ、福岡県八女市在住。1981年九州産業大学芸術学部美術学科卒業。1985年Bゼミ(横浜)修了。1980~90年代はヒルサイドギャラリー、スカイドアアートプレイス青山等でインスタレーション、変形キャンバス等による個展を重ねる。2000年頃から地元伝統産業である木蝋や和紙なども作品に取り入れ、旧玉乃井旅館、旧八女郡役所などでインスタレーションを取り組むようになる。2016年より「ろうそく納屋プロジェクト」をはじめる。
主な受賞歴、展示歴など
2022年 |
郷土の美術をみる・しる・まなぶ2022「牛島智子 2重らせんはからまない」福岡県立美術館 |
2022年 |
「秋の種2021→22:牛島智子 インスタレーション ミミズになる。記録集」秋の種企画委員会制作 |
2021年 |
食と現代美術vol.8 アートと食と街「グルコ牛とフルクト牛」 BankART KAIKO、神奈川 |
2021年 |
パトリアARTシリーズVol.11「とりのメ ウオのメ そして永常さん」パトリア日田、大分 |
2017年 |
「赤玉ケイト オムニバス盤 ウシジマトモコ編」福岡県立美術館・須崎公園:FFACステップアッププログラム |
2016年 |
「セルロース ウシジマトモコインスタレーション展」福岡アジア美術館交流ギャラリー:FFACステップアッププログラム |
2015年 |
ちくごアートファーム計画2015~筑後の環境と身体性 カラダに効くアート 九州芸文館、福岡 |
2008年 |
ギャラリーアートリエ2008 旅するアートpage.3「旅する青二才」 ギャラリーアートリエ、福岡 |
1999年 |
灰塚アースワークプロジェクトAIRプログラム ふるさとセンター田総、広島 |
1993年 |
Triangle Artist Workshop AIR パインプレインズ、アメリカ:アジアン・カルチュラル・カウンシル助成 |